朝の光が、静かに部屋へ入ってくる。
その光の薄い温度に合わせるように、体をゆっくり伸ばす。
大きな動きはしない。
ただ、呼吸が少し深くなるだけ。
物の少ない空間では、体のわずかな変化がそのまま空気に広がる。
肩がゆっくりほどけ、背中が静かに伸びる。
その小さな動きが、朝の静けさと重なっていく。
音はほとんどない。
風の気配、光の広がり、呼吸のわずかな揺れ。
ストレッチというより、体が朝に馴染んでいく時間に近い。
整えるという意識もなく、ただ自然に動いているだけ。
最後に、首をそっと傾ける。
筋の伸びる感覚が、薄い光の中で静かに浮かぶ。
深呼吸をひとつ。
それだけで、朝がゆっくり立ち上がる。
今日もまた、体が静かに朝へ溶けていく。

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